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ケルトの夢

ケルトの夢

DEEN



これ、TVムービーなんですね!すごい出来ですv
ハナスカ87さんのレビューで知ったんですけど。

ジミーと同名のジェームス・フランコが、ジミーを甦らせました。

ちょっと猫背な仕草、表情…

観てると、時折、そこに本当にジェームス・ディーンが見えて、なんかウウッ(感涙)となってしまいます。

ジミーの激ファンというわけでもないのですが、やっぱり彼は特別な役者です。

そんなによく知ってるわけではないけど、カザンも、「ああ~、エリア・カザンだ~!」って、なんだか思いますv


この作品は、ジミーの生涯を、「事実と、少しの推測で」描かれています。

9歳の時に母を亡くし、なぜだか父まで失ってしまうジミー。
生涯、父に認められることを追い求めていく…

同時に、演劇への、胸の奥底から湧き上がるような思い。才能。

映画の冒頭は、『エデンの東』で父親役の俳優と初めて顔合わせをするシーン。
圧巻です。


父の愛を求める姿は、あまりにも『エデンの東』と重なって切ないのですが、たった9歳の時に父に向き合ってもらえなかった哀しみは、その深さを思うとむりもないのです。

晩年の父との「和解」は推測なのでしょうが、不可解だった父の行動にも、相応のやりきれない理由があり…


彼の命を奪ったポルシェ・スパイダーが、美しくて、悲しい。

彼のようなシャイなタイプは、日常のすべてが演技のようで、周りの人も翻弄されるかもしれない。
でも、自分をきちんと客観視できないと、芝居はできないと思います。


まだ駆け出し時代の芝居のオーディション。
メガネのレンズが割れているので、その場で渡された脚本が読めない。
彼をかっているプロデューサー?が修理代を渡し、「直してまた4時半にお出で」という。
その時ジミーがやったことは?

おもしろいエピソードですよv
そして、「演技」に説得力がないと、台無しなシーンです。


たぶん、演じることへの情熱で、フランコとジミーは同類の魂を持っているのではないかしら。

有名なスナップ写真の1ショットが、映画の中では生きたジミーとなって現れ、ファンにもたまらないと思います。


ひたすら、フランコすげぇーと唸りました。


やっぱり、TVもすごい作品作るなあ。
これはジョナサン・リース=マイヤーズの『Elvis!』も観たいものだなあ!!


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